
 | 10名の論者の認識の差異が一望できるのがいい
仕事上の必要があってTwitterについて調べている。本書で5冊目。10名のTwitter推進者による論文集である。元ネタは2009年7月から8月に掲載された日経ビジネスオンラインの連載記事とのこと。実業家、ジャーナリスト、学者、開発者とさまざまな立場からTwitterの「衝撃」を論じている。たとえば、実業家の枝洋樹氏にとっては「今まさに起こっていることを共感する場」をつくりだすコミュニケーションツールである。ITジャーナリストの林信行氏にとっては「自分に関連のある情報、重要な情報を検索できるニュースリーダの本命」である。また雑誌編集者だった小林弘人氏にとっては「ジャーナリズムで儲けてきた新聞社、通信社の儲けの仕組みを崩壊させる」テクノロジである。特に興味深かったのは、武田徹氏の次の一節。「Twitterは、世界をひとつの声で同時につなぐ、巨大なミサのような信仰の空間をつくった」p116それぞれの論者の認識の差異が一望できるのがいい。ただし論文が短くエッセンスが凝縮されているので、まったく使ったことがない人がこれを読んでもチンプンカンプンかもしれない。まずは、津田氏のTwitter社会論 ?新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)などで具体例を詳しく確認してから、本書を読むことをお勧めする。
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